ペンギン王子の日記帳

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help リーダーに追加 RSS 笠森観音 (千葉県長南町)

<<   作成日時 : 2008/06/14 12:36   >>

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日本唯一の四方懸造なる建築手法で建てられたお堂があるという笠森観音を訪れた。延暦年間に開山されたという。延暦年間というからちょうど西暦800年前後の桓武天皇の時代になる。

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この辺り一帯は天然記念物にも指定されている笠森寺自然林と呼ばれる地帯であり、緑が豊富である。笠森寺が創建されてから、伐採が禁じられていたとも聞く。近くの駐車場から寺までは自然林の中の石段を登っていく。

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途中、三本杉なる巨木に出くわす。立派な木というものはいつ見ても素晴らしいものだ。圧倒されてしまう。その大きさだけではなく、何百年も生きてきたということを考えると、自分がなんと小さい存在なのかとも思ってしまう。巨木には頭が上がらない。やはり自然は畏怖すべき対象である。

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どこまで石段が続くのかと思いきや、距離としてはたいしたことはなく、ほんの数分で上りきることができた。
途中、霊木子授楠なる巨木が現れる。ちょうど根元のところにぽっかりと穴が開いており、そこをくぐるとご利益があるという。早速くぐってみた。体が大きな男性は少し大変かもしれない。小柄な女性なら足を折りたたみながら簡単にくぐりぬけることができるだろう。

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暫く行くと芭蕉句碑なるものがある。芭蕉といえばみちのくを連想してしまうのだが、こんなところにも句碑があるということは、やはりここにも訪れたことがあったということか。
「五月雨にこの笠森をさしもぐさ」
さしもぐさとはヨモギのことだそうで、指燃草と字を当てるのだそうだ。確かに、ヨモギは指を開いているようにも見えるし、燃えているようにも見える。なるほど。
句の意味はわからないが、今ふと思い立ったのは、「梅雨の雨を自然林が生い茂るここ笠森の木々がちょうど笠を指すようにして守ってくれている。」という意味。”さしもぐさ”としているのは、単に春の季語として使っているということと、”笠を指し”との語呂合わせで使っているということなのかな。勿論、観音様が見守ってくださっている(森と守をかけている)という意味も含む。素人の勝手な想像だが。自然林を笠にするというのは、何とも風流ではないか。

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門をくぐると早速見事な建物が現れる。切り立った岩に建てられている。
四方懸造とは何か。そもそも懸造とは、京都の清水寺のように、木々を組み合わせ懸けた造りを言う。わざわざこんなに切り立ったところに造るのだから、骨組みを四方に組み合わせて台座を造らないと、その上に堂を建てることはできないということか。何故日本唯一なのかは素人なのでよくわからない。清水だって懸造ではないか、清水と同じではないか、と思ってしまう。多分、清水の場合は、崖からせり出す形になっていて、台座の足が4本ないのだろう。それに対して、ここ笠森の場合は、崖どころか切り立った岩をまたぐように造ろうとしているため、台座の足が4本ないと困るということなのかもしれない。多分違うだろうが、なるほど、と勝手に納得する。

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階段を上り、拝観料100円を支払ってお堂へ入り合掌。外へ出てみると、確かに眺めがよい。辺り一帯は木々が生い茂っている。昔ほど高所恐怖症でもなくなったこともあってか、高台から境内を見渡す。まるで物見台のような寺だ。
よくもまあこんなところに造ったものだと思ってしまうが、やはり有難いもの、神聖なものというものはこういうところにあったほうがよいものだ。笠森の自然林の中に切り立つ巌の天辺に観音様がいらっしゃる、何とも素晴らしい光景である。

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